フランチャイズオーナーの中には成功する人もいれば失敗する人もいます。 同じスタートラインからスタートしたとしても、そのような違いが出るのはなぜなのか。成功と失敗それぞれ共通して見られる特徴について解説します。
成功するオーナーに共通して言えるのは、事業主としての自覚を持ち、本部の方針や理念を汲み取った上で運営に取り組んでいる点です。 本部からコンサルティングを受けていると捉えて、素直に実行しているとも言えます。
これはただ本部の言うなりになるという意味ではありません。 本部は、良きアドバイスをしてくれるビジネスパートナーだと考え、上手にサポートを引き出しているのです。したがって本部とは対立はせず良好な関係を築いています。
事業を行う際にはそこで働くスタッフがいます。本部との関係も大切ですが、成功するオーナーは事業を円滑に回していくためのマネジメント力や、スタッフから慕われる求心力が備わっています。
特に介護・福祉系ビジネスは、人材不足な業界と言われていますので、優秀な人材をいかに確保し、維持できるかが大変重要です。 成功しているオーナーは満足のいく給与だけでなく、働きやすい環境づくりや適材適所な人員配置を行っています。
失敗するオーナーに見られる特徴として、主体性がないことが挙げられます。 本部からは経営のために多くのノウハウは提供されますが、実際に事業運営を行うのはオーナー自身。 その自覚がないと、悪いことはすべて本部のせいにしてしまいます。
これは裏を返すと、本部を信用していないということです。 そのため本部からアドバイスや注意があっても聞き入れることなく、自分勝手に行動してしまいます。 そうしたオーナーは本部との協力関係を築くことはできず、売り上げを伸ばしていくことも難しいでしょう。
事業がうまくいかなくなるのは、オーナーの経営力不足に因るところが大きいです。 事業を続けていると、予想していなかった外的要因により、業績が悪化したり、急に忙しくなり業務量に体制が追いつかなくなることがあります。
そうした問題を解決するためには、本部との綿密な相談や、同業者の横のつながりを活用した情報交換などが必要です。 経営力がないオーナーは、そのような事態になるとパニックになり行動できなくなってしまいます。FC本部は常にオーナーの味方であることを忘れず、綿密なコミュニケーションを意識しましょう。
オーナーとして事業が成功するか失敗に終わるかは、本部との良好な関係が築けるかどうかに集約されます。 本部を信頼することはもちろんですが、事業主として本部を上手に活用する、くらいの気持ちで望むことで、心強いパートナーになってくれるでしょう。
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