建設会社からの業態転換

近年活況だった建設業界も、コロナ禍で建設工事の中止が相次ぎ、苦しい状況が続いています。 そこでここでは、建設業界からの業態転換の一手として、介護・福祉系のフランチャイズを紹介。建設業と介護・福祉系業種とのシナジーや、業態転換の可能性について解説します。

介護・福祉系フランチャイズで
今伸びているのは、この3業態!

建設業界の今後

国土交通省によると、「建設投資、許可業者数及び就業者数の推移」は、 建設投資は1992年、許可業者数は1999年、就業者数は1997年がピーク。 2000年代に入ってからは全体的に下落傾向にあります。

一時期は持ち直した時期もありましたが、高齢化により就業人口が減っている上に、新型コロナウイルスの感染拡大に大きな打撃を受け、倒産するケースも出てきています。 今後は生き残りをかけた業態転換が選択肢の一つに入ってくるでしょう。

介護・福祉業界とのシナジー

建設業にも大小さまざまありますが、地域密着型の建築・建設会社が介護ビジネスを行うケースは少なくありません。 介護施設を建てるだけでなく、介護サービスを通じて自宅リフォームにつながることも多いからです。

介護施設は供給が追いついていないため、介護用品をレンタルし、自宅で家族がお世話をする例や、デイサービスを利用する例はよくあります。 より快適に過ごすため浴室、トイレのリフォーム需要が生まれ介護ビジネスとの相乗効果が期待できます。

介護・福祉業界のおすすめポイント

おすすめポイントとしては、なんといっても業界の今後が明るい点でしょう。

高齢化社会が進めば、さらに介護・福祉系の需要も増え、業界として今後市場がさらに拡大すると考えられます。 建設業は介護・福祉系との親和性も高いため、業態転換先として良い選択と言えるでしょう。

フランチャイズという道

地域密着型という共通項がある建設業が介護・福祉ビジネスに進出するのは悪くないですが、 仕事内容は全く違うため、未経験者にはハードルが高くなります。一から開業するよりも、フランチャイズに加盟し、ノウハウを提供してもらうと安心。

介護関連の資格についても、オーナーは取得は不要ですが、介護・福祉ビジネスを進めるための人員確保や営業方法、事務手続きなど学ぶべきことは多くあります。 フランチャイズは本部が運営ノウハウを提供するので業態転換もしやすいでしょう。

「アントレ」「フランチャイズ加盟.net」「フランチャイズの窓口」「マイナビ独立」の4サイトに掲載されている介護・福祉系フランチャイズをすべて調査(2021年9月時点)。
4サイトでの掲載数が多い業種=特に盛り上がっている業種であると定義し、掲載数の多い3つの業種をピックアップしました。

※3業種それぞれの掲載数は次の通りです。訪問マッサージ:9件、デイサービス:7件、放課後等デイサービス:7件(いずれも2021年9月時点)
デイサービス
デイサービス
メリット
  • 利用者数 約220万人という
    市場の大きさ(2019年時点)
  • ここ10年で利用者は約1.4倍に
  • 高齢者増加により、
    まだまだ市場は
    成長する
こんな方に
オススメ
  • 長期間、堅実に利益を
    出し続けたい方

デイサービスの
市場について
詳しく見る

放課後等デイサービス
放課後等
デイサービス
メリット
  • 2012年に始まった市場
    のため競合数が比較的少ない
  • ここ5年で利用者は約2.6倍に
  • 障がいのある子どもを支える
    社会的意義の高さ
こんな方に
オススメ
  • 子どもの自立支援といった、
    社会貢献を重視する方

放課後等デイサービスの
市場について詳しく見る

訪問マッサージ
訪問マッサージ
メリット
  • 一人でも開業できるため
    初期投資を抑制できる
  • 伸びている高齢者市場で
    低リスクに開業できる
  • 立地に左右されづらい
こんな方に
オススメ
  • 初期投資を抑えながら、
    低リスクに開業したい方

訪問マッサージの
市場に
ついて詳しく見る

参照元:厚生労働省_介護分野をめぐる状況について【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000608284.pdf)
参照元:厚生労働省_放課後等デイサービスに係る報酬・基準について≪論点等≫【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000678627.pdf)