
高齢化が進む中、自宅での生活を支える「訪問介護」のニーズは年々高まっています。それに伴い、訪問介護の事業所数は2019年の34,825件から、2023年には36,905件※へと増加。ニーズの高まりとともに、フランチャイズでの参入を目指す動きも広がっています。
このページでは、訪問介護フランチャイズの本部を一覧でご紹介。各社の事業内容やサポート体制など、比較・検討の材料になる情報をまとめています。
訪問介護フランチャイズに加盟する際は、市場性に合わせて自社に合ったモデルを選ぶことが、安定した収益と継続性につながります。
ここでは、市場性からおすすめのフランチャイズ3選をご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
国指定の教育機関※1を自社で運営しており、必要な研修はすべて社内で完結。研修費は無料で、資格者の確保が難しい重度訪問介護にも対応できる体制を整えています。痰の吸引や経管栄養など医療的ケアにも対応可能な統合課程※2を開講しており、専門性の高い人材の育成が可能です。
研修では最短3日※3で資格取得できるため、重度訪問介護に対応できる人材を安定的に確保できる体制が整っています。
生活援助や身体介護に加え、参入ハードルの高い重度訪問介護にも対応できるのが特徴です。
重度訪問介護は、1回の支援が数時間から終日に及ぶことも多く、また、痰の吸引や経管栄養など医療的ケアを伴うケースもあるため、報酬単価が高く設定されています。
その分、資格者の確保や運営ノウハウが求められる参入が難しい分野ですが、ユースタイルラボラトリーはこの領域に強みを持ち、長時間支援を中心に安定した経営基盤を築くことができます。
私は重度訪問介護を中心に仕事をお請けするようにしました。競合が少なく、開拓の余地はまだまだあります。
現在スタッフは4名。「重度」は一見難しいお仕事に思えますが、見守りが中心で、1日多くて3件程度担当してもらっているので、スタッフ自身の負担も軽減されます。
介護の仕事はしていましたが、起業となると話は別。主人の地元の広島で開きたいという意向をお伝えして、場所探しから、法人手続き、行政への申請などとても素人二人ではやりきれない仕事を本部のサポートであっという間に完了することができました。
開設初月から倍々とご利用者様の数が増えていき、その方のご利用状況にもよりますが、中には、週に5回の方や24時間の見守りが必要な方もいらして、私たちもチームを組んで介護にあたるようにしています。
運営元 企業 |
ユースタイルラボラトリー株式会社 |
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本社 所在地 |
東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー18F |
電話番号 | 03-6665-0824 (FC専用ダイヤル) |
加盟金 | 120万円 |
初期費用 | 立ち上げ支援費:60万円、別途運転資金等:400〜600万円 |
ロイヤ リティ |
公式HPに記載なし |
公式HP | https://www.eustylelab.co.jp/ |
※上記は税不明です。
ダスキン ライフケアによる保険外の訪問介護は、要介護認定の有無に関係なく、通院の付き添いや買い物への同行、趣味のサポート、家事代行など、介護保険では対応しづらい細かなニーズにも柔軟に応えられるサービスです。
資格や人員・設備の基準が設けられていないため、自社の人員に合わせて稼働の調整が可能。少人数・短時間から開業できる小規模・低リスクの事業モデルです。
ダスキン ライフケアでは、営業トークや提案書、チラシ、活用事例などの支援ツールを本部が随時提供し、現場で役立つノウハウを共有。特別な設備を用意する必要がないため、小規模から無理なく始められ、開業後も継続的なサポートが受けられます。
加えて、全国展開の実績とブランド力を持つダスキンの知名度により、地域での信頼獲得や集客面でのリスクも軽減できます。
公式HPに記載がありませんでした。
運営元 企業 |
ダスキン株式会社 |
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本社 所在地 |
大阪府吹田市豊津町1-33 |
電話番号 | 06-6821-7812 (ダスキン ライフケア事業部) |
加盟金 | 132万円 |
初期費用 | 初期キット:55万円、研修費:55.55万円、VI看板・車両シールなど:約5.5万円 |
ロイヤ リティ |
総売上の7%(税抜) |
公式HP | https://www.duskin.jp/lifecare/ |
※上記は税込です。
入浴が困難な要介護の方を対象に、自宅での入浴支援を専門スタッフが行う訪問入浴サービスです。専用車両で自宅を訪問し、看護職員1名・介護職員2名の3人1組で入浴介助を提供。入浴ニーズは定期的かつ継続的に発生するため、利用率が安定しやすく、地域での信頼構築にもつながります。
ランバードでは訪問入浴に特化したフランチャイズとして、独自の専用マニュアルを用意。制度対応や運営の不安を解消し、スムーズな開業をサポートします。
ランバードの訪問入浴は専用車両をリースで導入でき、大きな設備投資をかけずに始められるのが特長です。特に、デイサービスや介護施設をすでに運営している場合は、日中に余力のあるスタッフを活用できるため、新たな採用や設備購入の負担を抑えながら兼業として導入が可能。
初期投資を抑えつつ兼業導入でき、新たな収益源を効率的に確保できます。
公式HPに記載がありませんでした。
運営元 企業 |
株式会社ランバード |
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本社 所在地 |
東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーX棟40F |
電話番号 | 0120-540-522 (問い合わせ用) |
加盟金 | 公式HPに記載なし |
初期費用 | 公式HPに記載なし |
ロイヤ リティ |
公式HPに記載なし |
公式HP | https://owl-kaigo.net/ |
介護・福祉系ビジネスの中でも、注目を浴びている訪問介護のおすすめフランチャイズを紹介。フランチャイズの特徴やサービスについて簡単にまとめているので、加盟先を探す際にご参考になさってください。
低投資で、立ち上げから運営まで充実したサポートを受けることができます。オーナーの主な役割は利用者と訪問介護スタッフをつなぐコーディネート業務なので、介護の実務経験や資格も必要ありません。
訪問介護本舗(フロンティア)の
フランチャイズについて詳しく見る
2025年6月調査時点で公式HP、フランチャイズ事業について確認できませんでした。以下は2021年9月時点の情報です。
介護事業の運営ノウハウで、フランチャイズオーナーをサポートします。事業所名や法人名を自由に決めることができ、別途サポート強化プランを活用して、早期黒字化を目指すことも可能です。
Centralsoftlabelの
フランチャイズについて詳しく見る
要介護者、障がい者の両方の制度を活用した、重度訪問介護サービスをメインにフランチャイズを展開。さまざまな障がい者向け事業を運営してきたノウハウがあるため、スーパーバイザーによるきめ細かいフォローや、充実した研修を受けられます。
自社運営の教育機関により資格者を安定的に育成できる体制を持ち、人材の確保が難しい重度訪問介護にも対応可能です。医療的ケアや長時間支援を含むサービス提供で強みを発揮し、他社と差別化できる事業運営をサポートします。
さまざまな関係機関と連携し、充実したサービスを提供する地域包括ケアのデイサービスでフランチャイズを展開。複数の介護ビジネスに携わってきた豊富なノウハウと幅広いネットワークで丁寧なサポートが可能です。
介護のプロによる質の高いサービスを利用者に提供するため、オーナーにもヘルパー2級以上の資格取得を求めるまごのてグループ。その一方で、加盟金0円、年次減額されるロイヤリティなど、費用を抑えながら事業を進めていくことができます。
あいわ介護グループは、介護事業の中でも居宅介護支援と訪問介護事業を展開しています。幅広いニーズに応えられる点や開業資金の負担を軽減できる点が、開業における大きなメリットです。開業後もスタッフ研修や経営管理に関するアドバイスを受けられます。
1993年設立のやさしい手は、訪問介護事業を中心に在宅介護サービスを長年展開しています。フランチャイズサービスに関しては、やさしい手の開発したシステムを活用しながら、生産性向上や業績改善に向けた分析作業などを進めることが可能です。
おれんじは、訪問看護事業に関するフランチャイズを展開しています。訪問看護事業は、生活支援の他、医師の指示による注射や血圧測定などの領域にも対応できるのが特徴です。実際の作業は、作業療法士や理学療法士など有資格者で対応するため、オーナーによる現場対応はありません。
2025年6月調査時点で公式HP、フランチャイズ事業について確認できませんでした。以下は2021年9月時点の情報です。
介護24を運営するケア24は、これまでに多数の介護事業所設立を達成している訪問介護事業のフランチャイズです。少額資金から開業および経営を始められるため、資金調達に悩む方や資金面の負担が気になっている方にも検討しやすいでしょう。
ダスキンライフケアが展開する訪問介護サービスは、介護保険にとらわれない保険外の自由なサービス設計が特徴です。家事のサポートや外出の付き添い、見守りなど、利用者一人ひとりの希望に応じてオーダーメイドの支援ができるため、柔軟な対応や他社と差別化しやすいのもポイント。
本部からはチラシ・広告の提供や営業ノウハウの共有といった集客支援も行われており、介護未経験の方でもスムーズにスタートしやすい体制が整っています。
ランバードが展開する訪問入浴フランチャイズは、自宅での入浴を支援する介護サービスです。高齢化の進行とともに地域でのニーズが高まっている一方で、まだ参入事業者が少なく、集客しやすいサービスでもあります。
ランバードでは、初めての方でも安心して開業できるよう、事業計画の作成や資金調達、人材確保など、準備段階でのつまずきやすいポイントを専任のスーパーバイザー(SV)がサポート。現場に同行しての研修や行政手続きの支援も行い、実践的に学びながら開業準備を進めることができる体制が整っています。
高齢者が自宅で安心して暮らし続けられるように。そんな想いを支えるのが、訪問介護の仕事です。フランチャイズを活用すれば、未経験からでもスムーズに開業できるサポート体制が整っています。
ここでは、訪問介護事業所をフランチャイズで立ち上げるまでの主な流れをご紹介します。
まず必要なのは「常勤換算で2.5人以上の有資格者の配置」。たとえば介護福祉士2名+初任者研修修了者(ヘルパー2級)1名のような体制が想定されます。
また、開業資金は加盟先フランチャイズによって異なりますが、法人設立費や設備費、人件費などの初期費用が必要になります。
訪問介護事業所を開業するために、フランチャイズ元と運営元業務委託契約を結びます。事業所開設のための申請書類作成に関する打ち合わせは丁寧に進めましょう。
フランチャイズ元に所属する社会保険労務士や行政書士が申請手続きを手伝ってくれるところもあります。
訪問介護事業は「訪問型サービス」のため、特別な設備や広大なスペースを必要としません。ただし事務スペースや個人情報の適切な管理、ヘルパーの出入りや打ち合わせができる広さが求められます。
定款認証、法務局での登記申請などを行い、法人を設立します。作成した定款に必要書類をあわせて、法務局にて法人登記を申請。時期にもよりますが、どちらも申請が通るまで約1~3週間程度かかります。
給与支払事業所届や青色申告届など、税務署や都道府県税事務所への届出も進めましょう。フランチャイズ本部に税理士がいれば、サポートを受けられる場合もあります。
開業予定の市区町村役所へ、開設の時期や場所を相談。遅くとも開業予定月の2〜3か月前には済ませておきましょう。
市町村役所の介護保険や施設設備を担当している課へ相談に行きます。事前相談では、開設の意向や、場所、時期などを説明します。指定を受けたい月の2~3カ月前までに済ませるようにしましょう。
必要な書類を揃え、自治体に「指定申請」を提出します。受付期間が決まっていることが多いため、事前にスケジュールを確認しておくことが大切です。
デスクやPC、鍵付きキャビネット、マスクや消毒液などの備品を整え、各種マニュアルも用意。開業の1か月前までには一通りそろえておきましょう。本部が提供するパッケージを活用できる場合もあります。
写真提出で完了する場合もあるようですが、実地調査、指導のため行政担当者が来訪します。マニュアル類や事業所内の整備状況などをチェックするほか、全職員に対する聞き取り調査もあるため、できるだけ全員が立ち会いましょう。
審査に通ると「指定通知書」が交付されます。あわせて、法人代表者や管理者の「指定前研修」も完了させましょう。
万が一の事故が起こる場合に備えて、損害賠償保険に加入しておきます。保険の適用は指定日からになるよう調整しましょう。
ここまで来たら、ついに開業です。フランチャイズなら、開業後も請求ソフトの提供や運営ノウハウの共有など、継続的なサポートが受けられます。