現在、介護系のフランチャイズビジネスが注目されています。 それは一体どのような理由があるからなのでしょうか。その理由を探るべく、ここでは介護系事業と、他業種を比較した場合のメリットや、それぞれの特徴の違いなどをまとめました。
介護系ビジネスが注目される理由の一つに、高齢化社会の進展に伴って、業界として需要が増えている点が挙げられます。 中小企業庁の令和元年度の動向調査によれば、医療・福祉の業種は、廃業率より開業率の方が上回っています。
宿泊・飲食系は開業率が高いですが廃業率も高く、介護系より事業継続が難しいと言えます。 介護系の事業に需要はあるものの、如何せん専門性が高く、開業のハードルは他の業種に比べると高いと考えられます。
その点をカバーしてくれるのがフランチャイズ契約。 専門知識や成功のための経営ノウハウは本部から提供してもらえますし、国からの補助金や助成金を活用できるので、業界での経験が無くても始められるからです。
フランチャイズで事業をスタートする場合の一般的なメリットとして、本部の知名度やブランド力が集客につながる点があります。 もちろん介護系にもその効果はありますが、他業種の方がより大きく影響するでしょう。
また、スタッフの採用面においても、集まりやすいということも言えます。どうしても大変なイメージが強い介護系事業では、 慢性的な人材不足が発生しており、スタッフにも経験やスキルが必要とされます。 飲食系をはじめとする業種では、未経験でも即戦力になるケースは多いでしょう。
他業種フランチャイズでそうしたメリットを生かすためには、ブランド力を維持するために店名などの自由度が低く、良くも悪くもオペレーションは画一化されます。 地域とのつながりや個別対応が重要な介護系とは、性質が異なります。
介護系フランチャイズは、他業種と比較すると本部のブランド力はそれほど影響しませんが、経営ノウハウを活用できるメリットは大きいです。 高齢化社会の影響で今後増えていく需要の中で、行政の高く補助金も活用士ながら、安定経営を目指していけます。
TYPES
「アントレ」「フランチャイズ加盟.net」「フランチャイズの窓口」「マイナビ独立」の4サイトに掲載されている介護・福祉系フランチャイズをすべて調査(2021年9月時点)。
4サイトでの掲載数が多い業種=特に盛り上がっている業種であると定義し、掲載数の多い3つの業種をピックアップしました。