買取ビジネスからの業態転換

買取ビジネスは本来は捨てるしかなかった中古品を換金できる点が注目され、利用したことがあるという人は多いでしょう。 ここでは買取ビジネスの現状と介護・福祉ビジネスへの業態転換のメリットについて解説します。

介護・福祉系フランチャイズで
今伸びているのは、この3業態!

買取ビジネス業界の今後

買取ビジネスは中古品を買取り、修復やメンテナンスを行った上でリユース品として販売するのが基本的なビジネスモデル。 近年はフリマアプリやネットオークションにより中古品売買の市場全体としては拡大しています。

ところが、そうした個人間での売買が広く利用されるようになり、実店舗の買取業者が苦境に立たされている現状もあります。 街中で細々と営業していた買取業者の中には、大手企業に吸収されたり、業態転換を考えている企業もあるようです。

介護・福祉業界とのシナジー

買取業者は「なんでも買取り可能」を売りにしているところも多く、かえって何を買い取ってもらえるかわかりにくいことがあります。 一見、介護・福祉とは関係がなさそうですが、介護用品を高額買取している業者も存在します。

介護用品は、利用者の症状によって、種類を切り替えていくため、使い終えると不要になります。 したがって介護ビジネス業者と提携したり、自ら介護・福祉関係にビジネスを拡大することで相互補完によるシナジー効果が期待できます

介護・福祉業界のおすすめポイント

介護・福祉系ビジネスは、高齢化社会の進行とともに市場が拡大しています。 そのため新たに進出しても、飽和状態で参入できないということは考えにくく、介護保険等を利用したサービスであれば、収益の大半を国からの保険料などが占めるため、安定した売上が期待できます。

買取ビジネスからすぐに業態転換しなくても、介護用品に特化して施設と取引しながら、少しずつ進めていくことも可能。 介護・福祉ビジネスを本業にして、ビジネス展開する場合は、買取ビジネスのパイプを生かした差別化も狙っていけるでしょう。

フランチャイズという道

買取ビジネスの業績が思わしくなく、業態転換を迫られている場合は、できるだけ早く開業することがオススメ。 しかし何のノウハウも持ち合わせていない中、介護・福祉ビジネスを最初から立ち上げるのは難易度が高すぎます。

そのような場合は、初心者でも簡単に始められる、フランチャイズの利用をおすすめします。 介護・福祉サービスの経営ノウハウは本部から提供されますし、スタッフ募集や集客支援、各種手続き代行などサポートが受けられるからです。

「アントレ」「フランチャイズ加盟.net」「フランチャイズの窓口」「マイナビ独立」の4サイトに掲載されている介護・福祉系フランチャイズをすべて調査(2021年9月時点)。
4サイトでの掲載数が多い業種=特に盛り上がっている業種であると定義し、掲載数の多い3つの業種をピックアップしました。

※3業種それぞれの掲載数は次の通りです。訪問マッサージ:9件、デイサービス:7件、放課後等デイサービス:7件(いずれも2021年9月時点)
デイサービス
デイサービス
メリット
  • 利用者数 約220万人という
    市場の大きさ(2019年時点)
  • ここ10年で利用者は約1.4倍に
  • 高齢者増加により、
    まだまだ市場は
    成長する
こんな方に
オススメ
  • 長期間、堅実に利益を
    出し続けたい方

デイサービスの
市場について
詳しく見る

放課後等デイサービス
放課後等
デイサービス
メリット
  • 2012年に始まった市場
    のため競合数が比較的少ない
  • ここ5年で利用者は約2.6倍に
  • 障がいのある子どもを支える
    社会的意義の高さ
こんな方に
オススメ
  • 子どもの自立支援といった、
    社会貢献を重視する方

放課後等デイサービスの
市場について詳しく見る

訪問マッサージ
訪問マッサージ
メリット
  • 一人でも開業できるため
    初期投資を抑制できる
  • 伸びている高齢者市場で
    低リスクに開業できる
  • 立地に左右されづらい
こんな方に
オススメ
  • 初期投資を抑えながら、
    低リスクに開業したい方

訪問マッサージの
市場に
ついて詳しく見る

参照元:厚生労働省_介護分野をめぐる状況について【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000608284.pdf)
参照元:厚生労働省_放課後等デイサービスに係る報酬・基準について≪論点等≫【PDF】(https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000678627.pdf)